よくある質問
乳がんと診断された患者さんやご家族から、当院の乳がん診療についてよくいただくご質問をまとめました。
持病がある方、ご高齢の方、妊娠中の方をはじめ、「できるだけ早く治療を始めたい」「手術後の乳房の見た目が心配」「治療方針についてセカンドオピニオンを受けたい」「再発乳がんの治療や治験について相談したい」など、乳がんの治療や病院選びでお悩みの方は、以下をご覧ください。
患者さん一人ひとりの病状や生活背景、ご希望によって適切な治療は異なります。当院では乳腺外科だけでなく、必要に応じて院内の各診療科と連携しながら治療方針を検討しています。
持病がありますが、乳がんの手術や治療を受けることはできますか?
はい。当院では、乳がん以外の病気(合併症)をお持ちの患者さんについても、必要に応じて院内の各診療科と連携しながら治療を検討します。
乳がんの治療では、乳がんそのものの状態だけでなく、心臓病、糖尿病、呼吸器疾患などの持病や、現在服用されている薬なども考慮する必要があります。
「持病があるので乳がんの手術を受けられるか心配」「他の病気の治療中なので乳がん治療との両立が心配」という方もご相談ください。
高齢でも乳がんの手術や治療を受けることはできますか?
年齢だけで乳がんの治療方法を決めることはありません。
ご高齢の患者さんでは、乳がんの状態だけでなく、持病、体力、日常生活の状況などを確認し、ご本人やご家族の希望も伺いながら治療方法を検討します。
必要に応じて院内の他診療科とも連携し、その患者さんに適した治療を一緒に考えていきます。
妊娠中に乳がんと診断されました。治療を受けることはできますか?
当院では、妊娠中に乳がんと診断された患者さんについても、乳腺外科と産科・婦人科などが連携して診療を行います。
妊娠週数や乳がんの状態によって、行うことのできる検査や治療、治療を行う時期などが異なります。
妊娠中に乳がんと診断され、治療についてお悩みの場合もご相談ください。
乳がんと診断されました。できるだけ早く治療を始めることはできますか?
当院では、乳がんと診断された患者さんができるだけ早く治療を開始できるよう診療体制を整えています。
すでに乳がんの診断がついている患者さんでは、初診当日に転移の有無を調べるための全身画像検査を行えるよう調整し、最短で翌週に治療方針をご説明できる場合があります。
病状や検査結果などの条件が整えば、初診から最短3週間で手術を受けていただける場合もあります。
ただし、早さだけを優先するのではなく、診断内容を十分に確認したうえで治療方針を決定します。
女性医師は在籍していますか?
在籍しています。休診の場合もございますので、その際は交代医師が診察いたします。
初診から手術までどのくらいでできますか?
病状や必要な検査などによって異なりますが、初診から3週間~1か月半程度で手術が可能です。
条件が整えば、初診から最短3週間で手術を受けていただける場合があります。
乳房部分切除の場合と乳房全摘の時では入院期間はどのくらいですか?
| 術式 | 術後入院期間 |
|---|---|
| 乳房部分切除 | 3日~7日 |
| 乳房全摘術 | 3日~10日 |
| 再建術 | 2週間 |
| 良性腫瘍摘出術 | 翌日退院 |
患者さんの状態や術後経過によって退院時期は異なります。
乳がんの手術後の傷あとや乳房の変形が心配です。見た目にも配慮した手術をしていますか?
当院では、乳がんを適切に切除することを第一にしながら、手術後の乳房の整容性にも配慮しています。
乳房部分切除では、乳房のへこみや変形をできるだけ少なくする方法を検討します。また、可能な範囲で切開線が目立ちにくい位置になるよう工夫しています。
手術前には、寝た状態だけでなく座った状態での乳房の形も確認しながら、一人ひとりに適した手術方法を検討します。
乳房再建術は受けられますか?
形成外科との連携により、乳房再建も可能です。
再建をご希望の方は、乳がんの治療内容や再建方法について乳腺外科と形成外科で検討します。
乳がんの治療についてセカンドオピニオンを受けることはできますか?
はい。当院では乳がんに関するセカンドオピニオンを受け入れています。
現在通院されている医療機関での治療の妨げにならないよう、曜日については適宜調整し、できる限り1週間以内に受診していただけるよう予約を調整します。
セカンドオピニオンを受けられる際には、「何について聞きたいのか」「何に迷っているのか」「現在提案されている治療について何が不安なのか」など、ご自身が知りたいことや確認したいことを、できるだけ明確にして来院されることをおすすめします。限られた時間の中でも、ご自身にとって大切な疑問について、より具体的にお話しすることができます。
当院のセカンドオピニオンでは、「他に治療方法があるか」「現在提案されている治療が適切か」といった治療そのものについてのご相談だけでなく、それぞれの治療の利点や注意点、今後どのように治療と向き合っていくかについても一緒に考えます。
乳がんと診断されると、治療方法を理解するだけでなく、その治療をどのような気持ちで受け止め、これからの生活と向き合っていくかについて悩まれることも少なくありません。
セカンドオピニオンを通じて疑問や不安を整理し、ご自身が納得して治療に臨めるよう、心理的な面も含めてサポートさせていただきます。
乳がんが再発しました。治療について相談できますか?
はい。再発乳がんについても診療を行っています。
再発乳がんの治療では、これまでに受けてきた治療、再発した部位、乳がんの性質、現在の全身状態などを総合的に評価し、治療方針を検討することが重要です。
当院では、それまでの治療経過をその都度丁寧に見直し、現在の病状に応じて、標準治療を基本に治療選択肢を検討します。また、条件が合う場合には、治験・臨床試験が治療選択肢となることもあります。
乳がんの新しい薬や治験について相談できますか?
はい。当院では、新しく承認された乳がん治療薬による治療から、治験・臨床試験まで、患者さんの病状に応じた治療選択肢を検討しています。
近年、乳がんの薬物療法は大きく進歩し、新しい作用機序をもつ薬剤が次々と登場しています。一方で、それに伴って副作用も多様化しており、乳腺外科だけでは対応が難しく、他の専門診療科との連携が必要となる場合も増えています。
当院では総合病院の特徴を生かし、必要に応じて院内の各診療科と積極的に連携しながら治療を行っています。新しい薬剤を使用する際にも、副作用の早期発見と適切な対応に努め、患者さんに安心して治療を受けていただける診療体制を整えています。
また、当院では乳がんに関する治験・臨床試験も実施しています。治験・臨床試験にはそれぞれ参加条件がありますが、乳がんのタイプ、病状、これまでの治療内容などが条件に合う場合には、治療選択肢の一つとして検討できることがあります。
現在参加可能な治験・臨床試験については「参加可能な治験・臨床試験」のページをご覧ください。
予防的乳房切除や予防的卵巣摘出は行っていますか?
乳がんを発症されたBRCA遺伝子変異のある方はもちろん、乳がん未発症でBRCA遺伝子変異が判明している方についても、予防的乳房切除や予防的卵巣摘出を受けられる体制を整えています。
予防的乳房切除と予防的卵巣摘出を同時に受けることはできますか?
可能ですが、複数の診療科との調整が必要となるため、日程調整に時間を要する場合があります。
遺伝カウンセリングを受けることはできますか?
遺伝カウンセリングに対応する体制を整えています。
遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)やBRCA遺伝子について心配なことがある方はご相談ください。