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期外収縮

病気の説明

「期外収縮」とは「少し早い脈」という意味です。正常で規則正しい脈に混じって、時々はやい脈が入り込むのが期外収縮です。期外収縮を起こしている場所が心房(心臓のうえの部屋)か心室(心臓の下の部屋)かによって、「心房性期外収縮」「心室性期外収縮」に分けられます。
心臓は1分間に60回程度、24時間では10万回程度拍動しているので、心臓に何も病気がなくても、多少の期外収縮を認めることはあります。1%未満(1日に1000回以下)の期外収縮には、ほとんど病気としての意義はないと考えられます。



症状

症状としては、少し早い脈がまじりますので、脈がはやくなる、脈が乱れるといったものが一般的ですが、逆に脈が一拍抜けるような感じや、喉がつまる・胸がおされるなどと感じることもあります。しかし、「病気の説明」で記したように、健康でも多少の期外収縮を認めることはありますし、何の症状もなく生活している方が大半です。

検査

診断は心電図で行います。動悸など、何らかの症状があるときは、その症状と期外収縮のタイミングが一致しているかが重要ですし、健診でみつかった無症状の期外収縮は、1日でどれくらいの数がでているのか、頻度を調べる必要があります。期外収縮から心房細動や心室頻拍・心室細動を生じることもあるので、24時間の携帯心電計(ホルター検査)や運動負荷での心電図検査(トレッドミル負荷試験)などを行います。
特に心室性期外収縮では、器質的心疾患(虚血性心疾患や心筋症、弁膜症など)が隠れている場合があります。胸部X線撮影や心エコー図検査、血液検査に加え、特に疑わしいと判断された場合は冠動脈CT、心臓核医学検査、心臓MRI、心臓カテーテル検査などの精密検査を行っていきます。

治療

背景となるような器質的心疾患もなく、頻度も少ない期外収縮は放置していても予後良好です。無症状の場合は、薬物治療なども行わず様子をみることになります。期外収縮の頻度が変わっていないか、他の不整脈を伴っていないか、定期的な心電図検査は必要と考えられます。
動悸症状などがある場合はまず薬物による治療を考慮しますが、薬物による副作用が生じては本末転倒ですから、薬剤の選択・使用量は慎重に検討します。
頻度が多く、症状の強い心室性期外収縮については、カテーテルアブレーション治療も高い成功率(90%以上)がみこまれるため、長期にわたり薬剤を内服するより安全性が高いとも考えられます。心電図所見や心機能、他臓器疾患の合併などにより成功率・合併症リスクは変動しますので、患者さん一人ひとりの全身状態をみて適応を検討します。