診療科・部門

弁膜症

近年、高齢者に対する大動脈弁狭窄症に対する人工弁置換術が 増加していますが、年齢に関係なくご本人の体力、ADLに応じて 手術適応を決定しております。もし、体力的に手術が困難と判断 された場合には、大阪大学に紹介し経カテーテル大動脈弁置換術 (TAVI)を検討いたします。

また、僧帽弁閉鎖不全症に対しては、心機能の悪化する前の比較的早期に僧帽弁形成術(人工弁を使用せず自分の弁を修復する手術)を考慮し、合併する心房細動には高周波アブレーションデバイスを使用したメイズ手術を積極的に併用し、術後の心機能の回復やQOLを考慮した術式選択をしています。とくに修復の比較的容易な後尖病変のみならず、前尖病変に対しても人工腱索を駆使した弁形成術を積極的に行っています。

  長所 短所
機械弁 丈夫で長持ち 血栓の可能性
ワーファリンが必要
出血の心配
開閉音
生体弁 ワーファリンが必要
血液の流れが生理的
血栓や出血の心配が少ない<
耐久性(10~15年)