診療科・部門

主な治療法

主な治療法

  1. 1当科では、悪性腫瘍(がん、肉腫など)に対する「集学的治療」を、積極的に推進しています。

    *「集学的治療」とは、手術療法(開腹手術・腹腔鏡下手術・子宮鏡下手術・経膣手術など)+化学療法(=薬物療法:抗がん剤やホルモン剤や分子標的薬など)+放射線療法(外照射・腔内照射・組織内照射など)などを組み合わせて行う治療の事です。

    • 悪性腫瘍の手術日程;病状により異なります。なお腹腔鏡下悪性腫瘍手術の場合(適応のある症例に限ります)、開腹手術と比較して入院期間が短くなります。

    悪性腫瘍(がん、肉腫など)に関する一般情報は、下記HPをご参照ください。

    国立がん研究センターがん対策情報センター

  2. 2当科では、内視鏡下手術を積極的に推進しています。

    1. a) 腹腔鏡下手術
      • 当科では従来から腹腔鏡下手術を行っておりましたが、2016年度に内視鏡技術認定医をスタッフに迎えてから更に積極的に腹腔鏡下手術に取り組んでいます。 現在は良性疾患だけではなく、2018年4月1日から「腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術」の実施施設として、開腹手術の知見や技術を生かしながら時代のニーズにそった治療を提供しています。
      • 腹腔鏡下手術の日程(良性疾患);手術前日に入院して頂きます。手術は全身麻酔下で実施、硬膜外麻酔は実施していません。術後の痛みは、マルチモーダル鎮痛の概念に沿った計画的鎮痛で十分に取り除きますので、術後1日目に離床してシャワー浴もしていただけます。術後4~5日目に退院(5泊6日~6泊7日間入院)となります。
    2. b) 子宮鏡下手術および検査
      • 当科で実施している約3mmの細径ファイバー子宮鏡による子宮鏡検査は、事前の子宮頸管拡張の処置を必要としないことが多く、検査自体の痛みが従来の子宮鏡検査よりも少ないメリットがあります。
      • 子宮粘膜下筋腫、内膜ポリープ、中隔子宮、子宮内腔癒着などの子宮腔内の病変を、経膣的に治療することができる、レゼクトスコープ(硬性鏡型の子宮鏡。電気メスなどの器具が装着されている)を用いた内視鏡手術を行っています。
      • ファイバー子宮鏡下検査/手術の日程(子宮内膜ポリープ、子宮体がんの術前検査などが対象);手術当日の朝に入院して頂きます。
        病棟の検査室で、手術や検査は鎮痛剤の投与と静脈麻酔(ねむる麻酔)を併用して実施します。終了2時間後以降に麻酔からの覚醒を確認し、問題なければ退院できます(月曜日、水曜日、金曜日に実施、日帰り入院)。
      • レゼクトスコープによる子宮鏡下手術の日程;手術前日に入院して頂きます。手術室において脊髄くも膜下麻酔(「下半身麻酔」「腰椎麻酔」と呼ばれることがあります。希望により静脈麻酔:ねむる麻酔も併用します)で手術を実施します。術後1日目に退院となります。(2泊3日入院)。

当科で行っている、他の主な手術の日程(主要なもの)

  • 子宮頸部円錐切除術;手術前日に入院して頂きます。手術は脊髄くも膜下麻酔(希望により静脈麻酔:眠る麻酔も併用)で実施します。術後1日目に退院(2泊3日入院)となります。

なお、上記はあくまでも典型的な病状経過で予想される日程です。個々の病状により日程は異なりますので、ご留意ください。