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ロボット支援下手術

ロボット支援下手術

2021年1月からダヴィンチXiシステムによる低侵襲ロボット支援下手術が始動いたしました。ロボット支援下手術は2012年に前立腺癌に対する前立腺全摘除術、2016年に腎腫瘍に対する腎部分切除術、2018年に膀胱癌に対する膀胱全摘除術、2020年には腎盂尿管移行部狭窄に対する腎盂形成術が保険適応となっています。今後その適応はより拡がるものと考えられます。

日本では2019年泌尿器科領域において前立腺全摘除術は年間2万例の80%、腎部分切除術年間5000例の50%がロボット支援下手術で施行されており、すでに標準治療となっています。

ロボット支援下手術は腹腔鏡手術と同じように小さな切開創で、外科医の操作に従って内視鏡・メス・鉗子を動かして行う内視鏡手術です。ダヴィンチXiサージカルシステムはより複雑な手術を可能とするため開発され、2015年に運用開始となっています。

高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像のもと完全に医師の操作によって人間の手の動きを正確に再現する装置です。術者は回転する手首を備えた鉗子を使用し、精緻な手術を行うことができます。

当科では2021年1月から前立腺癌に対する前立腺全摘除術、腎腫瘍に対する腎部分切除術を開始しました。ダヴィンチサージカルシステム指導医1名、資格取得医2名が在職しており、従来から行ってきた腹腔鏡手術に加え、より精緻でより安全な治療を患者さんに提供できるものと確信しています。