慢性心不全
病気の説明
労作時息切れなどの症状はあるものの、比較的安定期にある心不全です。服薬、栄養、運動療法、体重管理など入院中から退院後にかけて、一貫して注意しなければならないポイントを個々の患者さんの病態に応じて、総合的にアドバイスさせていただきます。
症状
急性心不全と同様に、労作時の息切れ、動悸、足のむくみ(浮腫)などの症状が出現しますが、急性心不全と異なって症状の進行は無いかあっても緩やかです。しかしながら、慢性心不全から急性心不全へ移行することは多いので、日頃から、服薬、栄養、体重管理、適切な運動療法など、急性心不全を予防するために心がけなければならないことが多いです。
検査
定期的な問診と診察、採血検査、心電図、胸部レントゲン写真、心エコー検査が必要です。
治療
服薬に関しては薬剤師、塩分制限などの栄養管理に関しては栄養士、運動療法に関しては心臓リハビリグループなど多領域の専門家と相談しながら治療を継続します。体重管理は非常に重要で、体重記録を外来受診時に提出していただき、慢性心不全が安定しているか否かを判断します。