微生物検査室
微生物検査室では感染症にかかわる検査をおこなっています。
病原微生物に感染すると体調を崩してしまい、その症状は軽度から急性かつ重篤な場合があります。
特に後者では、感染した病原微生物を迅速に同定し、身体が感染症に負けないように適切な治療を速やかに行わなくてはなりません。当検査室はそのような感染症に罹った患者の皆様から採取した検体から病原微生物を迅速かつ的確に検出し、治療に役立つ情報を報告します。
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1臨床細菌検査
臨床細菌検査(1.一般細菌・真菌検査、2.抗酸菌検査)は、感染症が疑われる検体から病因菌種と、その菌の各種抗菌薬に対する感受性を提供することで診断と治療に貢献することを目的としています。
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2遺伝子特殊検査
ポリメラーゼ連鎖反応( PCR : Polymerase Chain Reaction)法による血液中のB型、C型肝炎の原因ウイルスとヒト後天性免疫不全症候群( AIDS )の病因微生物であるヒト免疫不全ウイルス( HIV )の定性、定量、および薬剤耐性により詳細に病態把握がされ診断と治療に貢献することを目的としています。
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3院内感染対策
院内感染対策としてMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)検査週報と患者数動向、微生物検出状況、血流感染サーベイランスへの情報提供、結核菌検出状況、半期ごとの微生物検出状況と薬剤感受性率の 報告活動などの調査を実施しています。
その他、疫学調査や環境調査活動での院内感染対策チーム( ICT : Infection Control Team)・適切な抗菌薬治療のための抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)の参画も積極的に行っております。