研修教育方針
研修・教育システム
臨床現場での栄養管理法は、食事療法から包括的な栄養療法へと変化しています。多職種と連携を図りNSTに代表されるチーム医療によって、高度で複雑な栄養管理をおこない、専門的知識を医師に提言できる管理栄養士が求められています。そのためには従来からの漫然的な実習・研修の繰り返しではなく実践的な実習プログラムを作成し、教育体制を構築することが必要です。
当院では、レベルの高い医療人の育成を基本方針にあげ、学生の卒前・卒後教育、専門職育成に取り組むこととしています。栄養管理部においても学生実習、卒業後の研修希望者に加えてNST実地訓練など他施設からの研修希望者が多いのが特徴です。
医療現場は教育にpriorityを置くことが重要と考え、教育体制には種々の工夫を凝らしています。そのひとつはメンター(Mentor)制を取り入れていることです。メンター制とすることで、教えることが学ぶことにつながり「教育者不在」を解消しようとしています。
メンターとは助言者、信頼ある指導者を意味し、看護師育成には早くから取り入れられています。管理栄養士をメンターとしてメンティー栄養士はNSTを含む栄養管理全般の補助業務に当たりながら、研究テーマを持ちます。NST会議や院内で行われる教育セミナーなどには体制に属するすべての人材が積極的に参加可能です。
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1栄養士養成校臨地実習の受け入れ
*良き病院管理栄養士の育成を目的に、質の高い高度な臨床実習を当院受託実習受け入れ取扱準則・細則に基づき受け入れを行う。
*1実習の人員、実習期間、実習要件、準備品等は栄養管理室業務を勘案して決定。
*実習に関する問い合わせ・依頼申込みは栄養管理室長まで。[栄養士養成校へのお願い]
※学生実習内容は「栄養、調理、病」に対してだけではなく、対象は「人(患者)」です。従って、実習内容は患者個々の栄養状態を把握し適切な栄養療法を行うこととなります。病院施設における実習の基本的な条件(守秘義務、医療倫理など)の教育はすでに終了しておいてください。
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2見学の受け入れ
※NSTの稼働状況、各種教室、調理場(PC食、半固形食、嚥下食など)などの見学を受け入れます。
※見学に関する問い合わせ・依頼申込みは栄養管理室長まで。 -
3栄養サポートチーム専門療法士認定にかかる実地修練の受け入れ
*当院は、2003年10月から全科型NSTを展開しています。
*2004年8月 日本静脈経腸栄養学会・NST(栄養サポートチーム)稼働施設として認定。
*2007年2月 日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)の栄養サポートチーム専門療法士取得にかかる実地修練施設として認定。
*2012年2月 日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)の栄養サポートチーム専門療法士取得にかかる実地修練施設として認定更新。
*2012年9月 日本栄養療法推進協議会 NST稼働施設として認定更新。
*2012年7月 日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)実地修練施設辞退。今年度のNST研修は、定員に達しましたので募集を終了いたしました。
実地修練は、毎年6月の月曜日から6日間を基本期間としています。(諸事情により前後する場合があります)
実地修練の研修プログラムはこちら(PDFファイル)をご参照下さい。令和6年度の申込締め切りは5月2日となります。
※研修は日本臨床栄養代謝学会(JSPEN)の研修として開催します。
(研修予定期間)
令和6年6月3日(月) ~ 6月10日(月) 平日6日間
(受け入れ枠)
薬剤師:2名、管理栄養士:2名 看護師:2名(計6名)
(受け入れ費用)
1日3,085円、6日間で18,510円(規定の変更により変わる場合があります)
但し、国立病院機構職員は免除あり。【申込方法の流れ】
- 研修の参加希望者は、こちらの申込書をFAXして下さい。(5月2日必着)
- 研修受講者へ「申込書」を郵送いたしますので、所属長印を押印の上、ご提出をお願い致します。
- 研修受講決定の通知と研修費用の振り込み依頼
- 研修実施
申 込 先 独立行政法人国立病院機構 大阪医療センター
職員研修部
〒540-0006 大阪市中央区法円坂 2-1-14
TEL 06-6942-1331(内線:2532) FAX 06-6943-6467 -
4ボランティア栄養士の受け入れ
*栄養管理室で活動していただけるボランティア栄養士を受け入れます。(若干名)
*行事食カード作成、栄養食事指導資料の印刷、研究データー等の入力・整理など。